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2005年03月16日

まっくすは〜と♪(6)

 もう一組のビリキュア、偽ビリキュアをきっと睨みつつ、拳を固める かわねこと緒耶美。軽く腰を落としていつでも飛び出せる体勢だ。

「緒耶美ちゃん、一気に行くにゃ」
「はいっ、ご主人様」

 一方の偽ビリキュアの二人もその様子を見てか、構えを取る。こちらはどうやら積極的に攻めていこうとは思っていないらしい。

「ホワイト、受けるだけでいいの?」
「ああ。手合わせしたことが無いからな。一度力量を見極めないとな」
「それならこうだね。じゃ、行くよ!」
「ああ」

 どちらかともなくお互いに向かって駆け出す二組のビリキュア。気合い一閃、両拳にオーラを纏わせ、お互いが交差する。ブラック同士、ホワイト同士がそれぞれ手を合わせることになった。

「うりゃうりゃぁっ! 口先だけかにゃ!」
「さすがに慣れてるね……」
「ご主人様のモノマネなんて許しませんっ!」
「肉弾戦は慣れてないが……こんなもんか」

 これでもかとばかりに偽ブラックに連続してパンチを叩き込むかわねこ。緒耶美に至っては足払いも入って偽ホワイトを追いつめていく。その勢いに押されてか、一度後ろに間合いを取る偽ビリキュアの二人。構え直しながらニヤリとするかわねこが、隣の緒耶美にささやく。

「これ位でニセ者気取りとは片腹痛いにゃ。緒耶美ちゃん、一気に行くにゃ!」
「はいっ、ご主人様」

 一方、偽ビリキュアの二人も体勢を整え直しながらささやき合う。心なしか両手にまとう、薄いオーラの輝きの質が変わったようだ。

「ブラック、大体掴めたな」
「うん、行けるよ」
「よしっ、今度は一気に行くぞ!」
「うんっ」

 再度、手を合わせる二組のビリキュア。今度は様子が違っていた。先程の手合わせでは押されていた偽ビリキュアが一転、攻勢に出たのであった。

「うにゃ! これで決めるにゃ!」
「かわねこちゃん、こんなもん?」
「まさか……効いてないのかにゃ?」
「ふっ、もう息切れ? それじゃ、反撃行くよ」

 偽ブラックが かわねこの猛攻をことごとく防御オーラで受け止めると、攻撃のオーラに切り換えて反撃を始めた。手数は多くないものの、確実な一撃を打ち込んでいく。

「がぉっ!?」
「大振りすぎるな」
「そこっ!」
「只の馬鹿力じゃ、このコスは意味無い!」

 一方、緒耶美の攻撃は偽ホワイトにことごとく受け流されていた。オーラ攻撃力よりも自分自身のパワーに頼りがちな緒耶美の動きは、偽ホワイトにとっては隙が大きい。それだけに、オーラの一撃を叩き込む好機に富んでいるのであった。

「ええーぃ!」
「せぇぇい!」

 ガードが緩んだところで、力を込めた一撃を放つ偽ビリキュアの二人。オーラ力の集中度合いが強かったのか、防ぎきれずに吹き飛ばされる かわねこと緒耶美。

「うにゃぁぁ!」
「きゃぁぁ!」

 勢いよく壁に叩きつけられる二人。ビリキュア装備が衝撃吸収素材で作られているとはいえ、そのダメージはなかなか大きい様子だ。

「くっ、なかなかやるにゃ……」
「ニセ者の方が私達より強いだなんて……」
「このままだとボク達が消耗するだけにゃ。こうなったら一気に……
「……やりましょう」

 ふらふらと立ち上がりながらお互いの手をぎゅっと握り締める二人。一気に勝負に出ようという魂胆だ。今までこの技でTS9の治安を守ってきた。それだけに自身のある技なのだ。手を更に強く握り締め、空いた方の手を高く突き上げる。

「ほぅ、そう来たか」
「ホワイト、私達も」
「ああ」

 そんな二人を見て、偽ビリキュアの二人もお互いの手を握り、空いた方の手を高く突き上げる。手を握ることにまだ若干の照れがある偽ホワイトだが、いざ握ってみると、偽ブラックから流れ込むオーラの力が心地よい。自分から握る力をほんの少し強くして、空いている手を高く突き上げる。

「「ブラックサンダー!」」
「「ホワイトサンダー!」」

 二組のセキュアブラックとセキュアホワイトの叫ぶ声が重なる。手を繋ぐことによって、お互いのオーラ力を高め合っていく。十分に高まったところで、オーラをそのまま相手にぶつけるという必殺技だ。

「「「「ビリキュア・マーブルスクリュー!」」」」

 叫ぶ四人の声が重なり、オーラの奔流がそれぞれのビリキュアから打ち出される。その反動は身体を押し返す程であるが、少しでも相手にぶつける威力に回そうと、しっかりと踏み留まって反動に耐える四人。

 そして、お互いの必殺技がぶつかり合い、ひと気のないブロック内に輝きが満ち溢れるのであった。

投稿者 かわねぎ : 2005年03月16日 22:17

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