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2005年02月13日

まっくすは〜と♪(1)

「へくしっ……それじゃ行くにゃ。ブラックサンダー!」
「ホワイトサンダー!」

 二人の少女が手を繋ぎ合い、空いた片手を高々と上げてそう叫ぶ。お互いのオーラを増幅し合い、極限まで高めているのであった。

「ビリキュアの美しき魂が」
「へくしっ……邪悪な心を打ち砕くにゃ」
「「ビリキュア・マーブルスクリュー!」」

 増幅した二人のオーラを直接ぶつけるマーブルスクリュー。だが、その輝きはいつもと違って若干少ないものであった。

「ふん、噂に聞いてた程じゃないな、嬢ちゃん達!」

 必殺技に追いつめられたかに見えた悪人が、気合い一発、マーブルスクリューを受け止める。押されつつも気合いを振り絞って、何とかオーラの奔流を脇に弾き飛ばして受け流す。

「「ああっ!?」」

 ビリキュアのマーブルスクリューは、二人のオーラ力を上回っていれば、打ち破ることも可能である。だが、理窟ではそうであっても、実際に目の前でやられるとまた話は別だ。オーラを増幅しているとはいえ、通常のテラン人ぐらいでは太刀打ちできないはずであった。

「お前ら、何やってる!」

 必殺技を打ち破られて呆然としている二人の前にへ飛び込んできたのは、ビリキュアの二人も知っている、ポニーテールの少女。手にしたオーラブレードを一閃し、悪人の足を止める。

「頼香ちゃん!」
「かわねこ、緒耶美ちゃん、今のうちだ」
「はいっ」

 そう言いながらさらに寸刻入れずにもう一振り。この時点で相手のオーラ防御力をかなり削いでいた。ビリキュアの二人も彼女の言葉にはっと我に返り、もう一度手を握り、お互いのオーラを通い合わせる。

「「ビリキュア・マーブルスクリュー!」」
「ぎゃぁぁぁぁ!」

 頼香の助けがあったものの、今度こそ悪人を倒すことが出来たのであった。ビリキュアの活躍がまた一つ、明日の9すぽに載る事だろう。

「それにしても、マーブルスクリューが破られるなんて……」
「ボク達のオーラを上回っているのにゃ。へくしっ……パワーアップが必要な時期なのかにゃあ」
「いや、そうでもなさそうだな」
「「え?」」
「今の見てたけどさ。かわねこ、お前だよ。マーブルスクリューが破られた原因は」
「がおっ? ご主人様が?」

 頼香がオーラスティックを納めながら、かわねこと緒耶美に説明を始めようとする。かわねこのオーラについて指摘しようとした時に、丁度 かわねこが大きなくしゃみを一つ。遠慮のないくしゃみに、頼香は思わず飛び退いてしまった。

「……ぶぇっくしっ!」
「がお!? ご主人様、風邪ですか?」
「寒さには弱いのにゃあ」

 やれやれと思いつつ、頼香はかわねこへの指摘を止めて、風邪の心配をする。頼香にとっても かわねこは大切な友人である。なにせ同年代の軍属だ。TS9の同僚という以上に親しみを持っている。

「お前なぁ、風邪ひいてるならヘソ出しやめろって」
「ううっ、こういうコスチュームだからにゃあ」
「果穂に言って作り直してもらえよ」
「そうするかにゃあ。緒耶美ちゃん、これから果穂ちゃんの所に行くかにゃ」
「はい、ご主人様と一緒なら、どこへでも♪」
「じゃぁ、俺も一緒に」

 こうしてかわねこと緒耶美、頼香の三人は、仲良く技術部のオフィスへと向かったのであった。

投稿者 かわねぎ : 2005年02月13日 22:12

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